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答えを見るタイミング
- 2020年02月27日
- よく言われるのは、すぐに答えを見ずによく考えることが大事ということです。
確かにまず自分の頭でよく考えることは大事だと思いますが、
1問を解くのに30分も1時間も頭を悩ませるのは問題があります。
決して無駄ではありませんが、効率が悪いです。また、集中して考えられる時間には
限度があります。個人差はありますが、せいぜい15分までです。
集中力が途切れた状態で、ああでもない、こうでもないと考えてもなかなかいいひらめきは訪れないものです。
学者や企業の研究者が一つの課題に取り組むのとは違って、
学生は色々な科目を限られた時間の中で効率良く消化していかなくてはなりません。
私に関して言えば、学生時代、答えを見るタイミングはせいぜい1分でした。
1分無い時もあります。答えを左側に、問題集を右に置いて解いていきます。
科目にもよりますが、答えは解いたらすぐに見るようにしています。
1ページや見開きページが終わった段階で答え合わせをする人が多いですが、
私の場合、暗記系科目以外は1ページもやってしまった後だと、答え合わせが終わった後、
もう一度その問いをよく見直して、再度検証しなくてはならないのは効率が悪すぎる
と感じるからです。
解いてすぐに答えを見れば、問題は把握しているので、どこでどう間違えたのか、
どこを履き違えていたのかなどが分かりやすいからです。
暗記系教科ですと、まず答えを見ながら問題集を進めていきます。
特に書くこともしません。眺めるだけです。一通り頭に入ったな、と思ったら実際に答えを見ずにノートなどに書いていきます。
そして、覚えた範囲まで進めたら答え合わせをします。
そして、間違えた箇所に印をつけます。それが終わったらまた次のページの内容を
答えを見て覚え、実際に解いていきます。そしてまた間違えた問題にチェックをいれて
数ページ進んだ後、最初に戻って、印が付いている問題だけをやっていきます。
このようにするのは理由があります。覚えてもいないことを書けるわけがないですし、
当てずっぽうに書いた解答を自分の中で勝手にそれが正解と思い込んでしまうのが嫌だからです。
間違った記憶を自分で刷り込んでしまうのは一番避けたいことです。
数学や理科の計算問題などは1問ずつ解いてはすぐに答えや解説を見て、その問題をよく理解します。
ただ単に計算間違いで正答しなかっただけなのか、それとも問題を履き違えて解いてしまったのか、
それとも問題文そのものを理解できていないのか検証しながら、
問題文そのものが理解できない場合、納得がいくまで解説や参考書を読むなり人に聞くなりして理解していきます。
現代はスマホさえあればどんなことでも調べられるので凄く便利で羨ましいです。
昔はわかりにくい数少ない参考書を読んだり、恥を忍んで人に聞いたりするしかありませんでした。
中には正答率が極端に低い問題もあります。そういう問題は凡人には無理と諦めるか、
すぐに解答を見て「解き方」を覚えてしまうことをお勧めします。
コンピュータのような完璧な人間はいないと割り切って、妙な劣等感を自分で植え付けないようにしましょう。
テストでもそうですよ。必ず1問か2問は超難問がどこかに配置されています。
それは偏差値が70以上の子たちに成績をつけるための、若干の差をつける目的のものであって、
大多数の人には関係の無い問題です。最後の方に配置されていれば良いものの、中盤に配置されていて、
そういった難問で苦戦し過ぎて、かえってだれもが解ける問題を解く時間や心の余裕がなくなり、
計算ミスや問いの読み違いなどを乱発し、見直しの時間も取れずに終了！ということになりかねません。
身に覚えはありませんか？
普段の勉強の仕方から、ある意味「割り切る」大切さも身につけましょう。
まとめ
●答えはすぐに見ても構いません。ただ、ちゃんと自分で解けるようにする必要がある。
●答えを見て覚えてしまってから問題集をやることもOK。
●答えを見ることに罪悪感を覚えては駄目。
●自分の思い込みで答えを間違えて覚えてしまうのは最悪。
●超難問は答えを見て解き方を覚えてしまえ。
●完璧な人間などいないと思うことで、自分を卑下しないようにしよう。
●何事も割り切りが肝心。
