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コロナウィルスの影響で学校の先生が残りの単元を50分で終わらせた件
- 2020年03月04日
- 多治見市は3月2日から、可児市は3月3日から臨時休校となりました。
政府の緊急要請を受け入れる形となりました。
発表からの授業の猶予は1日(2月28日金)しかありませんでした。
某中学2年のあるクラスの数学はかなり遅れていて、まだ平行四辺形をやっていました。
期末試験の範囲も例年になく狭いものでした。
つまり、政府の要請があった時点で、まだ「図形」の一部と「確率」という単元がまるまる
未授業の状態でした。
私は勝手な推測で、3年生になっても、4月は2年生の内容から始めて、夏休みに数日の
補修を組んで帳尻合わせをするのだろうと思っていました。
残念ながら私の推測は外れ、生徒の話によると、なんとたった50分でそれらの単元を終わらせてしまったようです。
あとは塾がなんとかしてくれるだろう、という認識だったのでしょうか。
いずれにしましても、乱暴な話です。「それで、ちゃんと理解したの?」と生徒に聞くと、
「速すぎてさっぱりわかりませんでした。」と答えました。
「そりゃそうだよね。じゃあ、塾ではじっくり教えていくから安心してね。」
と言って授業に入りました。
塾に通っていない生徒はどうなるのでしょうか。受験の時、1単元が抜けた状態で受験に臨むことになるのでしょうか?
いい加減に終わらせた単元をこのまま放置した状態で4月から3年生の教科書内容に入っていくのでしょうか。
おそらくそうしたいからやっつけ仕事をしたのでしょうね。
民間ではありえない対処の仕方です。放課後なり、土曜日なり、夏休みなりを利用してちゃんと教えるべきです。
いくら緊急だったとは言え、こんな教え方はないと思います。
今回のことに限らず、いろいろな事情(インフルエンザによる学級閉鎖だど)が重なって
大幅に授業が遅れ、学年末になってくると、「あとは読んでおいてください。」で終わらせることが多々ありました。
今回はそれの最たるものだったと言えます。
公立の学校も税金で賄われているわけですから、ちゃんとしたサービスを得られて当たり前なのですが、
そこは担税者とサービスを受ける対象が子供で、一致しないということもあり、なかなか反映されない事実があります。
話は変わりまして、全国的にも夏が酷暑になる多治見市でもここ最近ようやく冷房が完備されたくらいですから、
命や健康すら軽視されていることがこのことからもよくわかります。いくら夏休みがあるとはいえ、
昨今では6月後下旬から7月の間で35度を超える日はたくさんあります。
そんな日に冷房なしで、どうやって集中して勉強ができるでしょうか。
当たり前のこととして考えられていますが、先進国ではありえないことです。
無駄な公共事業にお金を使うくらいなら、もう少し教育に回しても良いのではないでしょうか。
将来の日本を背負うのは今の子供たちなのですから。