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予めその日教える板書をしておく理由
- 2020年03月01日
- 私は授業前に板書をしておきます。
それは限られた時間で効率良く教える為と
生徒に集中して説明を聞いて欲しい為です。
学校の先生のように、黒板に書きながら話をしていくと
生徒はそれをノートに写したり、先生の説明を聞いたりと、
忙しそうに授業に臨むことになります。
そうするとどうなるか。
説明半分、ノート半分なので、頭になかなか入ってきません。
また、私が板書する時間を授業時間に入れると、説明が1.5倍~2倍必要となります。
生徒が集中して説明を聞いていられる時間はせいぜい15分程度です。
その15分に収まらなくなると、生徒の集中が途切れ、頭に入らなくなります。
入らなかったところはまた、再度説明することになって、更に二度手間の時間が必要になります。
話は変わって、Youtubeなどの再生時間がだいたい15分程度に収まるように編集しているのもそのためだと思います。
あまり長い再生時間だと、最後まで見てもらえない可能性が上がります。
そうなるとユーチューバーの収益にも影響が出るからです。
話をもとに戻して、学校の先生の板書は試験に出ることもあるので、書き逃すと困ります。
なので、生徒は必至になって、説明半分でもノートを取らざるを得ません。
しかしながら、塾では成績をつけるわけではありません。
目的は一つ。生徒の頭に残すということです。
生徒がノートを取りながら説明を聞くと私の説明を聞き逃したり、
説明の理解が薄くなったります。
私が書いている時間も生徒がノートを書く時間も実に勿体ないことなのです。
したがって、私は生徒にノートを一切取らせません。
予め板書してあることを指し棒で説明しながら常に生徒の顔を見ています。
塾に入りたての生徒は学校と同じようにノートを取ろうとします。
それでは頭に入らないし、意味がないことを諭します。
塾で配布する教材は参考書と問題集が一体化しているので、
学校の教科書のように'不親切'ではありません。
重要な部分の色分けや、解説がしっかりなされています。
なので、家に帰った後、その解説部分を見れば良いのです。
ノートを見るより、そちらの解説をしっかり読んだ方がいいに決まっています。
話は変わって、こんな私の経験があります。
私は学生時代、塾に通うことも、書店で問題集を買うこともありませんでした。
学校の先生の話をしっかり聞いて頭に残すしかありませんでした。
教材といえば学校で配布された教科書だけです。
なので、ノートに書いていると先生の説明を聞き逃すといけないので、全くノートを取りませんでした。
学校ではノート提出が義務化されていたので、そこだけはいい加減になってしまいました。
あとから教科書を見ながら適当に書いて提出したからです。
先生の板書とは違ったことが書いてあるので、いい評価は得られませんでした。
それだけで、成績はいつも「3」しかもらえませんでした。
定期試験では8割以上取っていたにもかかわらずです。
成績と学力は私の場合一致しませんでした。悲しい現実ですね。
しかしながら、こうやって塾で生徒に教えることができています。
それはノートではなく、自分の頭の中のノートに定着させることを最優先してきた結果だと思っています。
塾の先生でありながら、成績は今一つだったことを赤裸々に告白しました。
学校でノートを取らないことはあまり推奨しませんが、
塾では先生の説明に集中してほしいと思っています。
成績は付けませんし、ノート提出もありません。
大事なのは頭に残すこと。それに尽きます。