中学生がトランプをあまり知らない件 | 可児市・多治見市の学習塾【名学館 桜ヶ丘校】

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中学生がトランプをあまり知らない件

2020年03月13日
中2の生徒に確率を教えていた時のことです。
中学で扱う確率には主に、
硬貨を投げる。
サイコロを転がす。
トランプの中からカードを引く。
袋に入ったくじを引く。
などがあります。

サイコロの目が6つあることは知っています。
ところが、トランプになると、その知識が無い生徒が意外と多いことに気が付きました。
トランプって、柄は何種類あるんだっけ?
ハートって何枚あるんですか?
Aって何ですか?
KとQは分かるけど、Jって何?ジョーカー?
♠、♣って何という名称?

など、普通では考えられない問いが投げかけられます。
20年前に塾を開業してからここ最近になっての傾向です。
トランプぐらいは知っているだろうと、知っていることを前提として
授業を進めてきましたが、これからはトランプとは何かを教えてから
確率について教えなければならないのだと感じました。

こちらとしては当たり前でも生徒にはその当たり前が通用しないことは
数学に限らず、どの教科にも増えています。まず、言葉(日本語)をあまり知りません。
知っていて当たり前だということを一つ一つ説明しなければなりません。

それでも、言葉をよく知っている生徒もたまに居ます。
それは小学生にしろ中学生にしろ、少ないですが、いることはいます。
その違いは何でしょうか。
知識というのは遺伝子レベルで予め備わって生まれてくる人はいません。

それは、家庭環境(親御さんや周りの大人)による影響が大きいのだと思います。
小さいころ、どんな経験をさせ、どんなものを見せ、どんなものを買い与えてきたか。
など、好奇心が多感な頃、色んな刺激を受けたかどうかは大きいと思います。
あまり子供に関心が無く、会話もない、家族で出かけることもしない。
ただ、テレビを黙って観ている。ゲームを買い与えやらせておく。
家に漫画や雑誌はあるが、本が殆ど無い。など、色々なことが推測されます。

幸い私は昭和生まれなので、物心がつく前から、親が百科事典や図鑑を
部屋に置いてくれました。
暇つぶしといえばそれらを読むことでした。
なぜか英語の絵本のようなものもあって、小学校低学年でアルファベットを覚えてしまって、
自分の名前をアルファベットで書いたら、学校の先生に叱られたことを覚えています。
今になって思えば、どうして褒められなかったのだろうと不思議でなりません。
私なら「アルファベットが書けるなんて凄いね!」と褒めます。
様々な国とその国旗、特色が書かれた本も置いてあったので、
同時100か国以上の国の国旗を覚えていました。
ネパールやバチカン市国の国旗は変わっているなあ、とか
サウジアラビアの国旗って書くの大変だなあ、など幼心に思ったのを覚えています。

お誕生日会と言えば、トランプやかるたでした。ボードゲームなんかもしました。
今の子供たちはどんなお誕生日会をするのでしょうか。
トランプはもはや死語なのでしょうか。

色々なことに興味を持ったり、それを調べたり、実際に自分でやってみたりすることは
とても大事なことです。そういうことの積み重ねが無いと、自分が何に向いていて、
どんなことが好きなのかもわからないまま、なんとなく生きているということにも
なりかねません。実際にそういう若者たちが多いです。

幼少期における環境の違いは大きいと思います。
これは大人の責任です。今からでも遅くありません。
お子さんの将来のためにも、いい環境づくりをし、色々な体験をさせてあげてやってください。

トランプが何かを教えるのは塾や学校の先生ではないはずです。

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