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当塾が全国模試(業者テスト)をやめた理由
- 2020年03月14日
- 開塾当初は年3回業者テストを行っていました。
大手の学習塾は定期的に実施しています。
理由は二つあります。
一つは生徒の学力を客観的に知る為、あるいは生徒の競争心に火をつけ、やる気を起こさせる為。
もう一つは業者テストを実施することで、少しながら手数料が入るということです。
一番目の理由、生徒の学力を客観的に知る、に関してですが、
問題点があります。
まず、個別指導な為、試験範囲が終わっていない生徒が出てきてしまうことです。
それで、テスト前までに帳尻を合わせる必要が出てきてしまいます。
これでは本末転倒です。なんの為に一人一人に合わせた授業を謳っているのか
分からなくなります。
次に、業者テストというのは教科書に対してかなり難易度が上がります。
それで、今までに見たこともない低い点を取って、自信喪失に陥る生徒も出てきます。
公立高校の問題のような標準的な問題にしか慣れていない生徒は大変戸惑います。
このように不安を煽ってやる気をなくさせては元も子もありません。
また、その結果を持ち帰って、それを見た親御さんは一層不安になることでしょう。
さらに、3月、8月、12月に実施していましたが、3月は次の学年に進むために、
学年を遡って復習をしている時で、1日でも多くそれに費やしたいのにもかかわらず、
模試の実施をしていては、勿体ないです。
また、8月は夏期講習中であり、9月初旬に実施される前期期末テストの対策をしなければなりません。
12月は定期試験は終わっているものの、冬期講習や入試対策の準備があり、
模試を実施する時間が勿体無いのです。
たとえ年三回でも、模試に取られる時間を、学校の定期試験の為に回すのが本筋ではないでしょうか。
たとえ、模試を実施することによって、わずかながら手数料が頂けるにしても、
生徒のことを思ったらやらないに越したことはないと思い、やめてしまいました。
顧客第一主義のアマゾンの戦略を参考にして、これまでやってきました。
顧客が何を望んでいるのか。それは、お子さんの成績が上がることに尽きます。
塾は民間経営のサービス業で、当然利益を出さなくてはなりません。
しかしながら、無駄な教育費用を親御さんに強いることはできません。
儲かる為なら何でもやっていい、ということとは違います。
これからも、無駄なことが一つでもあれば、それを減らしていきたいと考えています。