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歴史を教えるときに大事なこと
- 2020年05月21日
- 歴史を教えるとき、坦々と史実を並べるような教え方ではつまらないものになってしまいます。
いつ、どこで、どういう経緯でどんなことが起こった。
こういう教え方なら教師ははっきり言って要らないと思います。
参考書を読んだり動画などを見たりして勉強すれば済みます。
肝心なのはその史実から何が学び取れるかということです。
当時の人々がどのような状況でそのような判断に至ったのか。
どのような目的でそのような事件が起こったのか。
どうしてそんな過ちを犯してしまったのか。
ひょっとしたら、教える側も、それを間違えて解釈しているのかも分かりません。
色々な資料を読むと様々な意見があり、どれを信じてよいのか分からなくなることは
しょっちゅうです。つまり、専門家の意見も色々あるということです。
しかしながら、それがたとえ間違っていたとしても、教える側としては推測や
意見は述べても良いと思っています。人間としてどうあるべきなのか、
教科書はこう書いてあるが、それは間違っていると思う、など
信念を持って生徒に私見を述べても構わないと思っています。
ただ、前提として、先生の意見だけどね、と付け加えます。
先生の意見も参考にして、色々調べてみて自分の意見を持ってください、と。
数学や理科を教える時は、私見を挟む余地はほとんどありません。
それに比べて、社会や国語の題材、それに高校英語で扱われる文章などには
色々と私見を挟む余地があって、教える側としては楽しいです。