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社会は教えすぎるくらいの方が良い
- 2020年08月26日
- 私は各教科を教える際、学校の指導要領に則り、
あまり教科書の範囲を逸脱しないように教えています。
しかしながら、社会は教科書に載っていないことも
含めて事件や人物を掘り下げます。
ただ表面だけをなぞっても、社会科という勉強はつまらないからです。
私が教えるそういった内容はテストには出ない可能性が高いです。
それでも私が教えるのは、社会科という重要な科目に興味を持って欲しいからです。
興味を持てば自分から勉強するようになります。
教科書だけを妄信しなくなります。いろいろな情報を得ようとするようになります。
つまり、自分から進んで勉強するようになると思うからです。
ただテストで良い点を取るだけの、或いは志望校に合格するためだけの勉強と違って、
自分から興味を持ってする勉強は一生ものです。
大人になってからも勉強し続けるでしょう。
とはいっても、私が教える生徒の中のほんの僅かな人数だとは思いますが、
それでも価値はあると思っています。
普通に教科書内容だけを教えていれば
大した準備も要りませんが、そういった授業を行うのには入念な授業準備を必要とします。
教える側はより大変になります。
実は私も時代によって変化する社会科は常に勉強し続けなければなりません。
学生時代に習った社会科の内容とは大きく違ってきているので、
新しい情報を常に入手しておかないと、嘘を教えることにもなりかねません。
話は変わって、数学は古(いにしえ)から変わりません。
三平方の定理は2500年前から変わりません。
ただ、教える範囲がたまに変化するだけです。
今年もマイナーチェンジをしました。
高校で習う四分位数を中学で習うようになりました。
また、中1で習うデータを小6で習うようになりました。
数学では社会科のようにあまり教科書を逸脱して教えることはありませんが、
それでも少しは興味を持ってもらいたいので、たまに公式を作った人の
話をすることがあります。割と数学者には変人が多いので、
面白いといえば面白いです(笑)
結局私が言いたいのは、勉強はテストの為や志望校合格の為に
あるのではないということです。
大袈裟な言い方をすれば、知に対する探究心は
人生そのものです。
それが少しでも生徒に伝わればいいなあ、と思いながら
授業をしています。