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入塾制限する塾 生徒の役割 塾の役割 親御さんの役割②
- 2022年10月28日
- 前回は主に入塾制限をする意義について書きました。
今回は生徒の役割、塾の役割、親御さんの役割について書きます。
その話をする前に、日本の学校に対する役割の誤解について話します。
学校では勉強を教えるだけでなく、躾、モラルなどを教えることも期待されています。
何事も皆で、が基本で、生徒が教室を移動することは、実技教科以外はあまりません。
先生が移動します。また、食事の時間も教室で過ごします。
掃除も皆で行います。すべてが運命共同体のような感じです。
そんな中で勉強や躾を学ぶので、学校は社会と違ってかなり特殊な環境となります。
いい点もあれば悪い点もあります。いい点としては連帯感や仲間意識が芽生えたり、
掃除や様々な活動を学校で学びます。
悪い点は意識が学校に依存しすぎている為、社会に出たときに孤独感や喪失感を味わうといったようなことが起こります。
また、学校の先生に大きな負担がかかり、あれもこれも先生に押し付けて、
家庭内や地域での暮らしに子供としての役割があまりにも軽減されすぎて特別扱いを受けている印象を受けます。
諸外国はと言いますと、原則学校は勉強を教わるところで、躾は家庭や教会、
ランチは食堂、掃除は清掃会社、教科ごとに生徒が移動（先生は自分の教室があり研究する部屋がある）
役割分担がはっきりしており、子供はよく家庭の手伝いをします。
塾は民間のサービス業で、学校のような特殊な環境にはありません。
入るのも辞めるのも自由。原則勉強を教えるところです。
勉強を教えることだけに先生は専念します。成績はつけないので
煩雑な作業に追われることもありません。そうでないと、サービスの質が落ちます。
塾なのにあれもこれもやっていてはだめです。
ここで、私が考える役割分担というものをお話ししたいと思います。
●生徒の役割
①塾で出された宿題は、一生懸命考えてやってくる。
②小テスト勉強を真面目に取り組む。
③授業中はわかるまで質問する。
●塾の役割
①指導法を日々研究し実践する。
②生徒の学習状況・宿題等の管理をしっかりする。
③わかりやすく指導する。
④教えたことを忘れないように演習させる。
⑤メンタル面でサポートする。
⑥塾をノイズが少なく清潔な環境に保つ。
●親御さんの役割
①普段から常識的な躾を教える。
②勉強がしやすい環境を整える（部屋にあまりノイズが無いようにする）
③健康管理をする。（健康に良い食事、十分な睡眠の確保、適度な運動等）
④子供にできる範囲のお手伝いをさせる。
このように三者がその役割分担をしっかり果たしてこそ成績は上がっていきます。
塾に丸投げして大丈夫かと言いますと、そういうことでは成績は伸び悩んでしまいます。
塾に預けたから成績は上がるはずだ、という意識は持たないようにして下さい。
