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学校があっての塾
- 2022年11月16日
- 私が学生時代から含めて約３０年以上経ちますが、
塾の講師という仕事を長いことやってきて、
コロナ禍で学校が休み中に塾が進めていかなければならなかった状況というのは初めてです。
もちろん、春・夏・冬休み中にも塾があることはありますが、
どんどん進めていくことはしません。
あくまでも復習中心な講習会ということであって、予習はほんの少しということになります。
したがって、通常は塾で少し予習をし、学校でそれを確認しながら復習していく形
になります。
ところが、学校は武漢コロナ第8波の影響で休校や学級閉鎖を余儀なくされつつあります。
それで、塾では学校での復習が無いまま進めていくことになります。
そうなると、記憶定着の為に宿題を課しますが、学校での学習が少ないので、
前に教えた内容をすっかり忘れている生徒が以前より多いです。
ですから、また一から説明をし直さないといけません。
以前は小テストに、文系教科では英単語や漢字。理系教科では理科の重要語句や化学式など
を実施していました。多くて１０分ほどです。
と言いますのも、あまり小テストに時間をかけすぎると、授業に時間を割くことができず、
学校に遅れを取ってしまうからです。
そうなると、学校の予習としての機能が失われ、学校の復習という形になってしまいます。
それでは、学校で挙手発言がしづらくなったり、学校の先生の説明が分かりにくくなったりしてしまいます。
それよりは、塾で予め勉強しておくことで、学校の授業の理解度が高くなる方が、成績アップにはより良いのです。
そこで、小テスト内容を変更し、前回の授業を確認する時間を大幅に増やしました。
なので、例年より授業進度は遅れていますが、学校がストップしている関係上、
それでも大幅に学校より先行しています。
小テスト内容は、前述の英単語などだけではなく、前回の授業内容をまとめた
内容の問題を出して、それに解説をして生徒の定着度を確認しながら進めるようにしています。
前回の内容をすっかり忘れているものとして進めていかないと、
いざ学校が始まったときに、こんなこと塾で習ったっけ？というようなことになりかねません。
なので、新しい内容に入る前に、そういった復習に２０～３０分取るようになりました。
１科目にかけられる時間はだいたい１時間ほどなので、予習する時間は残り３０分から
４０分ということになります。このようなペースでは本来の進度に追いつきません。
そうなると、特に受験学年の場合、最悪授業内容が受験までに終わらなくなる可能性があります。
それだけは避けたいので、受験学年だけはいつも通りのスピードで進めています。
消化不良気味ということは承知で。
今後受験生に、また受験制度にも大きく影響を与えそうなコロナ渦ですが、
塾にできることを精一杯していくつもりです。
できれば学校の授業が前提にあっての塾での授業の在り方が望ましいのです。
早くこのコロナ渦が終息してほしいものです。
