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数学や国語の教え方
- 2022年11月30日
- 科目の性質は似てないように思われる数学と国語の教え方は実は似ています。
数学は、まず文章題を解く為に必要な計算力をつけます。そして、文章題や図形の問題を
教えるときは、問題を見たときに、問題文をどう読み取るか、読み取ったら、それについて
どのような知識を組み合わせて考えていくのかを教えます。
つまり、数学ができる人の頭の中で何が起きているのかを教えていきます。
国語については、まず長い文章を読解する為の語彙力(漢字の読み書き、言葉の意味、慣用表現等)をつけます。
文章を理解するには、その土台となる言葉や漢字を知っておかなければなりません。これは数学の基礎計算力をつけるのに似ています。
次に、読解をしていくとき、問いを正しく理解し、傍線部の前に答えがあるのか
後にあるのか、そして、答えらしき部分が見つかったら、その答えに当たる部分をどのように切り取れば、
或いはどのように自分の言葉に修正すれば問いに適合する解答になるのかを教えます。
これもまた、数学同様、国語の読解力がある人の頭の中で何が起こっているのかを教えます。
このように、数学ができ、国語の読解力がある人の思考そのものを辿らせることで
学力をつけさせます。これは社会科や理科のような知識をインプット&アウトプットする科目と大きく違うところです。
理科に関しては計算を伴う数学のような単元もあって、
一概には言えませんが、理科の80%は知識問題です。英語はどうかといいますと、
これまた、特殊な科目です。どちらかというと体育に近いのかもしれません。
学問というよりは、トレーニングに近いものと思っています。
ただ、トレーニングといっても、脳の言語野が未発達の幼少期における外国語の習得と、
中学生になってからの習得には違いがあります。中学生になってしまうと、母国語が
邪魔をして外国語習得の足かせになります。そこで、ある程度文法を教えないといけなくなります。
英語は日本語より厳格な規則性を有する言語なので、文法をしっかり把握していないと、
Are you go to school ? のような誤った使い方をしてしまいます。
話は逸れましたが、要するに、数学と国語は表面的なことを教えるのではなく、
できる人の思考そのものができるようにすることが当塾の指導ということです。
いくら先生が問題を分かりやすく説明しても、その場で理解したつもりが、
少し問題が変化すると対応できなくなります。
点数が伸び悩むというのはそういうことです。
できる人の思考をしっかり身に付けて、どんな試験にも対応できる力を養いましょう。