- ホーム
- >
- 新着情報
学生アルバイトを雇わなくなった理由
- 2023年01月10日
- 1999年開塾当時、塾生はわずか20人ほどでした。
しかし、数年後には100人弱まで増えました。
そんな中、学生アルバイトを7人ほど雇って回していました。
キャパシティーがそれほどない当塾ではぎりぎりの状態でした。
月曜日から土曜日までフルで入って、教室(ブース)も6つに区切って授業を行っていました。
当然ながら学生アルバイト講師を常に募集し、講師から紹介してもらったり、
卒塾生に頼んだりと講師育成に毎日疲れていました。
学生は授業直前に休みの連絡を入れてきたり、連絡を入れるならましな方です。
中には連絡もなく、突然休んだりする講師もいました。私の胃に穴が開きそうでした。
しっかり働く講師もいましたが、賞味期限は長くて3年です。
大抵就職活動が始まる3年生で辞めていきます。せっかく指導技術が上がってきたも、途中で辞められてしまうので、
新人をまた一から指導しなければなりません。
いわゆる自転車操業というものです。
資金と違い、労働力の自転車操業というのは顧客の信用を失っていきます。
「また先生が変わった」「先生の説明がわかりにくい」「成績が上がらない」
といった不満が出てきます。それをしっかり言ってくれる親御さんならまだましです。
不平不満を溜め込んだまま急に退塾する生徒もいました。
個別指導型の塾というのはどうしても人材の確保に学生に頼ることになります。
それでないと経営が成り立たないからです。
一度に複数人教えていれば正社員も雇うことができますが、個別ではそういうわけにもいきません。
しかしながら、その個別指導のジレンマを打ち破ることにしました。
塾生は少なくてもいいから学生を雇うのはやめようと決意しました。
そして、塾講師歴の長い私と、社会人講師の二人だけで回すことにしました。
それからもう10年ほど経ちます。生徒がほとんど途中退塾しなくなり、
私の体が楽になり、精神的にも落ち着き、
成績は面白いほど上がるので親御さんの信頼も得て、
現在のほとんどの塾生は生徒たちの、そして親御さんからのご紹介です。
チラシも一応撒いてはいますが、効果はほとんどありません。口コミが一番です。
これからも、講師は二人で休まずやっていきます。