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数学は役に立つのか→便利で平和な世の中へ
- 2023年03月17日
- 数学は役に立つのか→便利で平和な世の中へ
数学は実際の生活で役に立つのか、というのがよく話題に上がります。
生活面では確かに方程式や関数を使うシーンはなかなか無いでしょう。
ただ、土木や建築には欠かせない要素です。
じゃあ、そういう職業に就く人だけ、或いは高校から習ったらよいという考え方もあるでしょう。
しかしながら、長い間世界中でそうはならないまま義務教育の段階でそれらを勉強することになっています。
人間歳をとると段々頭が固くなり、柔軟な考え方ができなくなっていきます。
数学は同じ問題を解決するのに様々な方法があり、問題に応じて臨機応変に対処した方が
遥かに労力と時間を節約できることがあります。
なので、一つのやり方に固執して、その解法だけで対処するとやたらと時間がかかったり、
面倒くさい計算を強いられたりします。それらがミスを誘発し、いいことはありません。
そういったことを早い段階で学ぶことも必要なのかなと思っています。
長年生徒を教えていると、２つのタイプに分かれます。
それは、一つの解法に固執する生徒と、いろいろな解法を試してみる生徒です。
例えば、中２で習う「一次関数」で、２点を通る直線の式を求める場合、
傾き、即ち変化の割合を出してから切片を求める方法と
連立方程式で求める方法を指導すると、どちらか片方でずっと解こうとする者と、
どちらも試してみる生徒が居ます。
また、中３で習う「式の展開」で、最初に習うのは分配法則ですが、
後から習う乗法公式は一切覚えようとせず、
ひたすら分配法則を使って解く生徒もいました。
勿論、後者の方がテストの得点が高くなります。
時間制限が無ければどんな方法で解いても良いですが、
時間制限のあるテストではなるべく計算ミスが少なく、
時間を節約できる解法で解いた方が見直しの時間も含めて余裕ができるからです。
今度は別の観点から見ていきます。折角新しい便利なツールがあっても手を出さず、
古いツールにしがみつく人は意外と多いです。特に老人に多いです。
例えば、ガラケーからなかなかスマホに切り替えできないでいる老人は多いです。
新しいものは覚えることが難しいという思い込みからそのような抵抗があるのかもしれません。
まだまだあります。セルフレジは空いているのに、わざわざ長蛇の列ができている店員レジに並ぶ人。
ネットバンキングという便利なツールがあるのに、長蛇の列ができているATMで、しかも
高い手数料を払って振り込みをする人。
安いセルフガソリンスタンドは利用せず、有人の価格の高いガソリンスタンドでガソリンを入れる人。
数え上げればきりがありません。
折角世の中に便利なツールが現れても、その便利さを享受しないまま、とても不便で時間のかかる
ことに執着するのは大変勿体ないことです。
数学は頭を柔らかくし、新しいことにチャレンジし、
臨機応変に物事に対処する素地を作るのに大変良い学問だと思います。
更に別の観点で物事を見てみましょう。
世界には自分の宗教観や価値観に拘り、排他的な考え方をする人々がいます。
世の中にはいろいろな宗教があり、いろいろな価値観があることを素直に受け入れて、
自分で積極的に知らないこと、世の中の色んなことを勉強したり学んだりして、
他人、他民族のことを理解しようと努めれば、少しは平和な世の中になると思いますがいかがでしょうか。
その点、日本人は特異な存在だと言われます。
日本神道があったにもかかわらず、仏教を取り入れ、それでいながらクリスマスを祝ったり
結婚式は教会で行ったりと世界から見れば奇妙な国に映るでしょう。
まあ、企業のマーケティング策略ということもありますが。
このように、海外の良いもの、便利なものはどんどん取り入れ発展してきた歴史があります。
半面、日本の良いところも簡単に捨ててしまう欠点もありますが。。。
ともあれ、もう少し頭を柔らかくして、いろいろなツールやいろいろな価値観を素直に受け入れて
便利な世の中、平和な世界を享受したいものです。
数学の話から少し話が飛躍しました（汗）。
歳を取る程頭が固くなるとよく言われることですが、
年齢にかかわらず、９０歳を過ぎてもYoutuberになったり、
１０代でも数学で一つの解法だけに拘り続ける生徒も居たりします。
どんなことにも個人差はあります。ようは普段からの意識の問題です。
昔と比べて変化が激しい時代です。古い価値観だけで生きていると段々と生きづらくなってくことは
間違いないです。
生徒たちにはどんどん新しいことを学び、受け入れ、
そして新しいことにどんどんチャレンジして人生を謳歌して欲しいと思います。
